草薙神社龍勢保存会 公式ホームページ

 インタビューコーナーの1人目を飾るのは、堀場弘さんです。




 堀場さんは2代目の龍勢保存会長であり、現在の龍勢の礎を築いた方です。
 大変研究熱心な方で、尊敬する大先輩です。



 Q 龍勢を打ち上げる準備の雑用で苦労したことはありましたか?

 A 資金を集める事。関係各所にて打ち上げ許可を取る事。
   打ち上げ場所にやぐらを立てる。地主さんにもお願いに行きました。
   まあ、寄付を集めることが一番大変でしたね。
   今年は特に大変だと思うよ。



 Q いつ頃から龍勢に携わりましたか?

 A 戦後だよ。昭和28年に復活したときからだね。
   草薙神社に龍勢の展示室と保存会の倉庫を作りました。
   長崎新田の龍勢がうまくいってね、十連星ってのが綺麗だったね。
   長崎新田のほうが七夕豪雨で水浸しになったけどね、いい塩梅に花火の筒がお宮さんの屋根裏の梁の上に
   乗せてあってね、それを僕がもらってきてね、神社に置いてありますよ。




   (手前は三浦・現保存会長)



 Q 以前の龍勢は打ち上げに成功しましたか?

 A どういう訳かなあ?この頃うまくあがんないなあと思ってる。
   僕らの頃は8割から9割ぐらいはあがったですよ。
   秩父でも、朝比奈でも草薙に教わりに来たり、見にきただよ。
   こっちからも、朝比奈に行って打ち上げたりしたね
   草薙のはよくそんな大きいのがあがるねえなんて言われたりしたね。

   今は逆になっちゃって、朝比奈のはほとんどあがるね。
   秩父や、滋賀にも見に行ったね。
   それぞれのいいところを取り入れるようにしたよ。
   のぼりを立てたり、太鼓やぐらを建てたり、呼び出しの口上なんて朝比奈のをテープに撮ってきて、
   こっちで取り入れて練習したりしたね
   東海大学の先生に話を聞きにいったり、一緒に実験したりしてね、逆さまにして火を点けたら天井まで届いて、
   小使いさんに叱られたりね。

   昔はもっと頭が小さかった。
   最近は、欲が出てだんだん頭が大きくなってきたね。
   やはり龍勢は、筒の太さ、長さ、頭の重さ、錐の大きさ、深さが大事。
   この頃のは、イキをうつって言うんだけど、上に抜けちゃってるだね。
   もう少し上を残したらどうか。
   吹筒の長さは、8掛けが基本ですよ。僕らの頃は頭は8寸、吹の直径が2寸1〜2分(63〜65mm)、
   直径の3分の1が錐の穴の大きさ、それ以下だと爆発する。

   もう一度初心に帰って、基本を見直したらどうかね。



 Q 現在の龍勢保存会に望むことはありますか?

 A 成功率を上げてください。
   もういっぺん勉強しなおして、基本からやり直してもらいたいや。
   変化のキレイさに目を向けないで、打ち上げることに力を入れないと。
   火薬を詰めるときに、突き棒の径を小さくして満遍なく突くようにしたらどうかな。
   よく詰めるにはちょうど良い火薬の湿し具合が必要。
   吹き詰めも打ち上げの前日の方がいいと思いますよ。
   組み立ての前にもう一度、錐をさらってみたらどうかな。
   吹きの竹が良いのがなくなってきているので大変だと思うがね。






   大変貴重なお話をたくさん伺うことが出来ました。ありがとうございました。